2024年6月5日と12日の2日間に分けて、日本製の椅子と机が日本からチリまでの長い船旅を経て、サンチャゴ日本人学校に到着いたしました!
サンチャゴ日本人学校では、2019年、日本の北海道に本社を構える株式会社イチムラ様の教育用椅子・机を購入・輸送をし、現在まで使用をしております。
2020年にスタートしたCovid19によるパンデミックにより児童生徒数が減少したものの、パンデミックの収束に伴い、2024年度4月は児童生徒数が最大39名になりました。また、本校在籍児童生徒以外が期間限定で本校の教育を学ぶことができる体験入学制度の期間や条件の拡大により、昨年度2024年1月~2月に開催したサマースクールでは近年最大の体験入学生参加者数となり、机と椅子を拡充する必要が出てきました。
株式会社イチムラ様の教育用椅子・机は、ガタガタ揺れず安定感にすぐれ、サイズも可能な限り子供たちの体にフィットするように種類が豊富、座り心地も抜群な素材で安心安全で、日本から派遣された先生方からも『日本国内でも中々これだけ高品質な椅子と机はない!』とコメントをいただくほどで、校長先生を筆頭に先生方から可能だったら同様の椅子と机を日本から購入・発送したい、という希望をもらっておりました。
(株式会社イチムラ様のHPはこちら)
しかし、問題は日本からチリまでの輸送費…
地球の反対側に位置する日本からチリまで、重い机と椅子を数十台運ぶとなると、輸送費は商品代をゆうに越えます。
今後のサステイナブルな調達を考慮して本当に超高額な輸送費をかけてまで日本製の椅子・机を購入する必要性があるのか?…運営団体である日本文化教育財団で数カ月にわたり調査・検討・協議しておりました。
チリ現地の一般的な椅子・机を再導入する、チリの代理店が販売している可動式の中国や韓国製の椅子・机を購入する、チリの工場にオーダーメイドできないか…色々な方法を探ってみたものの、やはり使用している椅子・机の品質に勝るものは中々見つからず、理事会一同、『子供たちに高品質な椅子・机で勉強してほしい』『より勉強に集中できる環境を整えてあげたい』という思いを持ちながらも、高すぎる輸送費の現実に頭を抱えておりました。
そんな時、日本文化教育財団理事会の理事企業のひとつである“K”LINE CHILE LIMITADA.様より、無償輸送をしていただけるお話をいただくことができたのです!!!(涙!!!)
“K”LINE CHILE LIMITADA.様は、日本の大手海運会社のひとつである川崎汽船株式会社のチリ共和国におけるグループ会社ですが、今回の日本から本校までの輸送には、“K”LINE CHILE LIMITADA.様だけでなく川崎汽船株式会社の様々な方々のチームワークによって実現されたことがわかりました。
まず、購入した椅子・机を北海道にあるイチムラ様から横浜港へ発送後、川崎汽船株式会社グループの株式会社ダイトーコーポレーション様により輸出通関と船への積み込みをしていただきました。
その後、海上輸送に関しては、サンアントニオ港に定期入港している川崎汽船株式会社様の自動車船で1カ月強かけて輸送。
そして、チリ到着後、サンチャゴ日本人学校までの配送は、“K”LINE CHILE LIMITADA.様が行ってくれました。
“K”LINE CHILE LIMITADA.の石川社長(左)、橋爪マネージャー(右)と記念撮影!
公開はしませんが、児童生徒、先生方とも皆で記念撮影して、日本製の椅子・机の到着を喜びました!!
今回の無償輸送を通じて、感謝はもちろんのこと、世界を股にかけるお仕事のすごさを実感した今日この頃です。
本当にどうもありがとうございました!!!!!
今回のご支援は川崎汽船株式会社様のHPにも掲載されておりますので、下記よりぜひご覧ください。
◆川崎汽船株式会社様ニュースリリース「サンチャゴ日本人学校向け学習用机と椅子の無償輸送協力について」
最後に、到着した椅子・机を先生方が喜びながら一同総出で一生懸命校舎まで運ぶご様子をどうぞ ↓↓↓